シリアルコンソールを極めよう – Part3. 変換コネクタ編

「シリアルコンソールを極めよう」3回目は、変換コネクタの自作までご紹介します。

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シリーズ一覧

 シリアルコンソールを極めよう – Part1. 概要編
 シリアルコンソールを極めよう – Part2. USB変換ケーブル編
→シリアルコンソールを極めよう – Part3. 変換TeraTermマクロを使おう

Part3. 変換コネクタ編

さて、第3回は「変換コネクタ編」です。

実際現場で使う上ではコネクタを組み合わせて使っています。

シリアルコンソールの種類

コンピュータの世界で使われているコネクタの種類をご紹介します。

1. RJ-45

LAN(コネクタです。
専用のケーブルもありますが、カテゴリ5以上のケーブルを使用する事も可能です。

2.D-SUB9pin

こちらも、機器によっては現在も採用されています。
D-SUBの場合、コネクタにはオスとメスの2種類があり、凸の方がオス、凹の方がメスとなっています。

▲上:オス 下:メス

変換コネクタの種類

変換コネクタは、主に以下の3つに分類されます。

  • ジェンダーチェンジャー
  • アダプター
  • ロールオーバー

ジェンダーチェンジャー


ジェンダーチェンジャーです。

写真はD-SUB 9pinオスのジェンダーチェンジャーです。
結線は1-9ピン全結線になっています。

これらは、千石電商で250円程で売られています。

SD9-MM Dサブチェンジャー(9P・オス/オス)

SD9-FF Dサブチェンジャー(9P・メス/メス)

Amazonでも取り寄せることが可能です。


 

アダプター

アダプターは、実際にコネクタ形状を変換したり、結線を変更するものです。

まず、D-SUB9pinとRJ45(ターミナルアダプタ」と呼ばれます。
この写真ではくたびれていますね。スミマセン…

このアダプターは、完成品がAmazonや愛三電気で売られていますが、1個2,500~2,700円前後します。
後ほど、安価に自作する方法をご紹介します。

後のAmazonで購入しています。
(どなたかOEM元をご存知なら教えてください…)

こちらはジェンダーチェンジャーと異なり、オス・メスが対になっています。
また、9pin全てが結線されているわけではなく、必要な端子のみ結線されています。

ロールオーバー

一見、普通のコンソール(きしめん)ケーブルですが、 このケーブルと先のDSUB9pin-RJ45変換アダプタを使うと、リバースケーブルと同等となり、コンピュータ同士で通信する事が可能になります。
なかなか使うことがないかも知れませんが、次回自作する方法をご紹介します。

ジェンダーチェンジャー・変換アダプタの使いかた

さて、ジェンダーチェンジャーやアダプターを手に入れて、まず最初にやる事は、ネジを外す事です。
USB-シリアル変換ケーブルの方はネジで固定してしまって良いと思いますが、機器側はいちいちネジを締めていると煩雑です。

ですので、最初にネジを全てはずしてしまいましょう。

このように、キレイにネジが外れました。
ネジは捨ててしまって構いません。

この後、上の写真のように、機器側として連結しておきます。
これで、以下のバリエーションに対応できるようになりました。

  • ストレート・RJ-45
  • ストレート・DSUB9pin メス
  • ストレート・DSUB9pin オス
  • リバース・DSUB9pin メス
  • リバース・DSUB9pin オス

これだけあれば、ほとんどの場面で対応できるでしょう。


ターミナルアダプタを自作する

ターミナルアダプタを作ってみましょう。

ターミナルアダプタ・コンソールケーブルの仕様は公開されていて、以下のサイトに日本語でまとまっています。

http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/wan/mgx/rpic1111/appendixB/b_XF3appB.html#12873

今回は、秋葉原の電子部品店で購入できるキットを使って作ってみたいと思います。

キットはジェンダーチェンジャーもここで購入する事が可能です。

J1-9F-8C 8極8芯モジュラー・232C(9Pメス)変換

また、当方では作成していませんが、同種のものがAmazonでも取り寄せられるようです。

今回は、千石電商で取り扱っている以下のもので製作します。

上記のものを購入します。値札に#が入っているのがポイントです。
オスのものとメスのものが隣り合っていて、時々混ざっているので注意してください。
購入するものは「メス」です。また、失敗した時の為に1・2個予備を買っておくといいでしょう。

1.緑のケーブルを深い所で切る

厳密には緑のケーブルも使用するのですが、赤・緑を1つの端子に付ける事ができない為、今回は省略して赤のみ使用します。
この2本は「GND」となっており、常に0Vが流れています。

2.上記の図のようにケーブルを差し込みます。

「カチッ」と言ってロックされるまで押し込んでください。難しい時は、一番細い精密ドライバー等で押し込むと良いでしょう。

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最後に、ケーブルをねじりながら中に納め、ケースにコネクタをロックします。
上の写真は、ねじった後の中身を取り出したものです。
ケーブルをねじる事で、気持ちノイズ耐性が良くなります。

3.動作テスト
最後に、動作テストをしましょう。

写真はCatalyst2940のCONSOLEポートに接続した写真です。

ターミナルアプリ(写真はscreen on MacOSX)を起動し、文字の表示と、入力(エンターキーなど)が出来れば問題ありません。

おわりに

変換コネクタ編、いかがでしたでしょうか。
書いていて、「あれ、これホントに大丈夫?」と思うところもあり、検証等に時間をとられてしまいました。

次回は「ケーブル編」です。
コンソールケーブルやRS-232Cケーブルについて解説したいと思います。

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